秋草学園が募金を寄贈~復興に願いを込めて~


「Merry  Christmas!」被災地の復興に願いを込めて

12月18日、秋草学園の代表の学生たちが、所沢市中心市街地イベント「サンタを探せ!2018」で集めた募金を届けに「とことこまちづくり実行委員会事務局」を訪ね、田畑大介実行委員長に手渡しました。「とことこまちづくり実行委員会」では、年間を通じて集まった義援金をまとめて、宮城県東松島市の震災復興を願い、毎年12月に募金を届けています。

取材:2018年12月18日 成田知栄子


▲募金の贈呈 左から「とことこまちづくり実行委員会」の田畑実行委員長、秋草学園福祉教育専門学校の森田さんと和知さん

 


1.秋草学園から「とことこまちづくり実行委員会」へ

秋草学園を代表して、秋草学園福祉教育専門学校(埼玉県所沢市東所沢1-11-11)の2年生の和知佳汰さんと森田明日香さんが、12月18日、「とことこまちづくり実行委員会事務局」(所沢市元町21-18 野老澤町造商店内)を訪れ、12月8日に開催された所沢市街地活性化イベント「サンタを探せ!」のイベントのブース運営で得た収益を被災地の復興支援として寄付しました。

和知さん「子どもたちがたくさん来てくれて嬉しかったです。地域の人たちが集まるイベントに参加させていただいきありがとうございました」

森田さん「子どもたちを触れ合うことで、こちらも元気をもらって、とても光栄な機会をいただけて良かったです。ありがとうございます」

と話し、田畑実行委員長に募金を手渡しました。

秋草学園では、秋草学園短期大学の学生と秋草学園福祉教育専門学校の学生たちの有志を募り、ボランティアで「とことこまちづくり実行委員会」が主催する地域イベントに参加しています。

同実行委員会では、昨年の「サンタを探せ!」のイベントからは元町コミュニティ広場に「秋草学園ブース」を設けました。ブースでは、学生たちが子ども向けの輪投げやくじなどのゲームを運営。ゲームの参加費は1回100円で、それが復興支援金になります。また、ビンゴサンタとしても商店街に繰り出し、子どもたちや地域の人達とのふれあいイベントの盛り上げ役を行いました。


▲秋草学園の学生の皆さん

 

和知さんと森田さんに今回参加した手ごたえを聞くと、「昨年は、ゲームの景品を100個用意して、あっという間になくなってしまったので、今年はその反省を踏まえて3倍の300個用意しました。でも、結局、昼過ぎには景品が無くなってしまいました」と、今年の盛況ぶりを振り返りました。景品には、企業からの寄付も多数あったそうです。


▲秋草学園短期大学理事長の北野大先生も学生たちと一緒に参加


▲輪投げゲームの様子

また、秋草学園は、所沢市が取り組んでいる「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」(不要になった小型家電製品を集めて、金属を取り出し、東京オリンピック・パラリンピックの入賞メダルをつくるプロジェクト)にも有志で取り組んでおり、「サンタを探せ!」のイベントの際にも、家電回収ボックスを設置し、地域市民に協力を呼び掛けていました。

森田さん「興味をもって立ち止まってくださった方も多く、どんなものを回収しているかを担当の学生が説明させていただきました。呼びかけの成果を感じています」

和知さん「子どもたちも、興味を持って見てくれていて、『これなあに?』と質問攻めにあいました。子どもたちには、みんなのいらなくなった電化製品を集めてオリンピックパラリンピックの時のメダルを作るんだよと説明しました。へーっと子どもたちもびっくりしていました」

和知さんも森田さんも春には福祉のプロフェッショナルとして社会へはばたきます。

和知さん「卒業したら、介護福祉士として、高齢者の方々によりよい生活をしていただくために精一杯心を込めて支援していきたいです」

森田さん「地域イベントに参加できたことは、自分たちの活動で多くの人たちが喜んでくださる体験ができたことはとても貴重でした。子どもたちをはじめ、地域のお母さんお父さんたち、そしておじいちゃん、おばあちゃんたちとも交流できたことは、これから介護福祉士として社会にでる私たちにとって非常に励みになりました。ありがとうございました」

と話していました。

秋草学園福祉教育専門学校の仲志津江校長は「当校は、介護福祉士を育てる学校です。地域イベントに参加させていただいて、いろいろな年齢の方々と交流する中で、人との関わり方、話し方など、学生たちなりの気づきがあり、成長させていただいています。学生たちにこういう実践の機会を与えていただき、地域の人たちにも学生たちを育てていただいていると感謝しています」と話していました。


2.所沢からの応援を宮城県東松島市へ

とことこまちづくり実行委員会では、「サンタを探せ!」のイベントを含む春夏秋冬の恒例イベントや音楽イベントで集まった復興義援金をまとめて、毎年、宮城県東松島市に届けています。今年は、昨年の12月の「サンタを探せ!2017」から今年の11月までに集まったみなさんからの募金を、実行委員会スタッフの杉本さんと河野さんがボランティアで現地に出向き東松島市の職員に直接手渡しました。


▲2018年12月1日「とことこまちづくり実行委員会」の杉本さんが東松島市の職員に募金を渡している様子

宮城県東松島市への激励訪問は、所沢市をはじめ、東京都中野区、埼玉県東松山市の職員・団体スタッフが合同でバスで向かいました。

▼サンタの服を着ている人たちが、関東から東松島市に向かったスタッフメンバーです。写真は、東松島市の人たちに歌のプレゼントを行うため、リハーサルを行っているところ


▲所沢市、東京都中野区、埼玉県松山市の職員、団体スタッフたちが、現地の子どもたちと家族に向けて大合唱のプレゼントを行いました

 

取材:2018年12月18日 成田知栄子

 


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