【あしがくぼの氷柱】幻想的な景色を求めて秩父へおでかけ🚈
「横瀬町観光協会」と地元地域活性化団体「アスガキボウ委員会」とで組織された「横瀬町観光協会 氷柱部会」により2014年から始まった「あしがくぼの氷柱」。
観光客が減少する厳冬期に、地元ボランティアにより造りあげられる氷の芸術を行うことで、より地域が活性するようにと始められ、横瀬町のみならず、周辺の秩父地域全体の経済活性化(特にいちご農園、宿泊施設、観光施設)に寄与されています。
この冬はとても暖かく、氷柱を造るボランティアの方々の作業はどんなに大変だったことでしょうか。予定より少し遅れましたが今年も無事開催の運びとなりました。
2024年1月26日取材 カケミヅ
さて、改めてあしがくぼ氷柱の特徴をおさらいしてみましょう。
あしがくぼの氷柱の特徴
・氷柱の骨組みには立体的に形成されるよう一部にやぐらを組み、変化に富んだ氷柱形成を目指す。
・上から下から、さまざまな角度から氷柱を楽しむことができる。
・電車の中からも見える氷柱、そして、会場内には電車が通過するので、氷柱と電車のコラボが楽しめる。
・会場内の遊歩道はウッドチップが敷き詰められ、歩きやすい。
・駅からもアクセスが良いことから、冬場の運転(道路凍結)が苦手な方も安心して気軽に来場可能。
・週末の夜には、ライトアップもされ、昼間とは異なる色とりどりに変化する幻想的な空間が楽しめる。
氷柱形成の準備期間から運営までは、例年町内在住のボランティアスタッフ約160名(男性90名、女性70名)がこの事業に携わっているのだそうです。
上流の沢水を散水し、明け方の冷え込みによって凍り、徐々に氷柱が育ち、例年1月中旬から2月上旬に見頃を迎えます。
高さ30m幅200mにも及ぶ氷の造形美は、上から見下ろす、下から見上げる等のさまざまな角度から楽しむことができます。
チケット売り場で「あしがくぼの氷柱マップ」をいただき、ウッドチップが敷き詰められた道を歩いて行きました。
冨士浅間神社の鳥居をくぐると幻想的な景色が広がっています。
来場者はスマートフォンやカメラを手に思い思いの景色を切り取っています。
私の目の前にもさっそくこんなに美しい光景が…。
例年12月から、沢水を取水し、導水管をつかい、気温をみながら、山肌に散水をおこなっていますが、今年度は12月に暖かい日が続いたため、12月17日から散水をし、朝晩の冷え込みで徐々に氷柱ができ始めたそうです。
凍ったり溶けたり(一進一退)して、氷柱が形成し、年末年始の寒波で重厚な氷柱へと育ち、オープンを迎えており、今年度も12月30日の時点では例年のような氷柱ができ、開催決定の判断がされました。
しかしながら、12月31日から1月2日にかけて、例年にない気温上昇で氷柱がかなり溶けてしまいました。
1月3日緊急役員会にて、6日のオープンは厳しいと判断し、オープンを13日に延長すると決定。
その後、気温変化に細心の注意を払いながら散水をおこない、1月7日からの冷え込みにより、ガラス細工のようなキラキラとした繊細な氷柱ができはじめ、例年と比べると若干遅れ気味ではあるものの、13日開催を迎えることとなったそうです。
進むほどに幻想的な世界にうっとり…。
横瀬町のイメージキャラクター「ブコーさん」のいる撮影スポットは順番待ちでした。
※「ブコーさん」は秩父出身の落語家林家たい平師匠のデザイン。秩父地方にある武甲山と祭りの象徴である太鼓がモチーフになっています。
こちらのオブジェも人気ですよ。
撮影しているとこんな注意書きをみつけました!
私も「ちょこっとプレゼント」をいただきました。
地元の方の温かい思いの結晶、あしがくぼの氷柱にみなさまもぜひお出かけくださいね。
取材当日は、ちょうど満月の夜でした。
最新情報は横瀬町観光 web サイト https://www.yokoze.org/hyouchuu/でご確認下さい。
※天候や氷の状況により、予告なく閉鎖される場合があります。
あしがくぼの氷柱に関するお問い合わせ先
横瀬町ブコーさん観光案内所
TEL(0494)25-0450[営業時間:8時30分~17時00分
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