所ジョージさんを文旦ロスにさせない「小夏」は切り分け方要注意⁉︎
「日向夏」とか「ニューサマーオレンジ」と呼ばれている果実をご存知でしょうか?高知県では特産品として栽培され「小夏」と呼ばれています。以前ご紹介しました所沢出身のタレント、所ジョージさんの歌「最近の唄106文旦と小夏」に登場する果実について、高知県出身の所沢なびライターが引き続きご紹介いたします。
2021年5月
▲「最近の唄106文旦と小夏」
「文旦」の紹介はこちらの記事で▶︎https://tokorozawanavi.com/sreport-kakemidu20210413/
文旦は高知県で2月から4月頃に出回る春の味覚ですが、文旦が終わる頃、4月から5月頃に出回るのがこちら、
▲高知県では小夏と呼ばれている果実です。
皮の色がとても文旦と似ていますが、まず大きさが全然違います。手持ちの文旦はずいぶんしぼんで小さくなっているので、遠近法を使いますと…、
▲収穫仕立ての大きさの比率はこんな感じ。
グレープフルーツくらいの大きさが文旦で、みかんぐらいの大きさが小夏です。
所ジョージさんの歌を聴いてなるほど!と思いました。高知県人が愛してやまない土佐文旦。シーズンが終わってもロス状態に陥らないのは小夏が出回るから!文旦が食べられなくなる悲しみより、小夏を食べられる喜びの方が勝ってしまうのかもしれません。
文旦と小夏は、大きさだけではなく、味も食べ方も全然違います。
前回に引き続き今回は小夏の食べ方をご紹介します。
「小夏」の食べ方は【りんごむき】の後【ナナメ切り】
①黄色い皮をりんごの皮のむき方でむく。
②果肉の切断面が出るように斜めに切り分けていく。
③好みで塩を振りかける。
ではむいてみましょう。
▲①黄色い皮をりんごの皮のむき方でむく。
文旦はワタを取り除きましたが、小夏はワタも一緒に味わいます。私はワタの部分がとても好きなので、少々黄色い部分が残っているくらいにむきます。
(ここで誘惑が…文旦とは全く違うのですが、小夏の香りもそれはもう素晴らしく、食欲増し増しになります。)
▲②果肉の切断面が出るように斜めに切り分けていく。
果肉が出ていれば、どんな角度でも大丈夫です。でも、あまり大きくならない方が美味しく感じると思います。いろいろ試してみてくださいね。
実は私、これが一年振りの小夏との再会でした。ちょっと我慢が足りませんでした。ご覧の通り切り方がドンドン大きくなっていってしまい、…結局切り終わる前に食べてしまいました。
そんな私が言うのはなんですが、おいしそうな香りの誘惑に負けず是非最後まで手抜きせずに切り分けてみてくださいね。いい感じに切り分けられたものとかたまりとでは味が全然違うように感じます。
ところで大きさ比べに使っていた手持ちの文旦ですが…。赤道ムキにすると分かりますが、
▲もうほぼわたもないくらい皮がしぼんでいます。
▲でも中身はプリップリ。
実は…私のようにちょっと時間をおいた文旦の味が好き、という人も少なくありません。
文旦をもらったけれど放置してしまっている、という方、勇気を出して皮をむいてみてはいかがでしょうか。もしかしたらちょうどいい食べ頃になっているかもしれませんよ。
皆さんもどこかで「日向夏」「ニューサマーオレンジ」「小夏」と呼ばれる果物を見かけたら、所ジョージさんの歌を歌いながら味わってみてはいかがでしょうか。
▲左:出始めの小夏 右:1カ月強常温保存した文旦 奥:土佐アロハ:小夏柄(土佐旅福)
土佐旅福HP▷https://waravino.com/tosatabifuku/